こんな症状があったら
むし歯かもしれません

何もしてないのに歯が痛む
噛むと痛い
冷たいものや熱いものがしみる
特定の歯によく食べ物が詰まる
フロスを通すと引っかかる
歯の表面に白もしくは茶色い斑点ができている
歯の溝や詰め物の境目に黒い部分がある
歯に穴やひびがある
これらの症状が見られる場合、むし歯の可能性があります。むし歯の治療は早ければ早いほど得策。初期のむし歯なら1日の治療で終わることがありますが、進行しているとそれだけ治療期間も長くなってしまいます。
大人のむし歯とこどもの
むし歯の違いと特徴

むし歯とは、口の中に棲むミュータンス菌などの微生物の働きによって、歯が溶かされてしまう疾患です。これらの菌は歯の表面に付着して、歯垢という巣を作ります。
むし歯の基本的な原因は、大人もこどもも同じです。しかし、大人とこどもでは、むし歯の進行速度やむし歯ができる場所の傾向が異なります。
大人のむし歯の特徴

大人のむし歯もこどものむし歯も、ブラッシングなどで除去しきれなかった歯垢が蓄積し、細菌に代表される微生物が繁殖することが原因ですが、大人の場合、歯の食いしばりや歯周病、加齢などによって歯茎が下がることがむし歯の原因になることもあります。
歯ぐきが下がることによって、大人はこどもに比べ、歯の根元がむし歯になりやすいのです。
自力での通院が難しい方は、むし歯や歯周病の治療と予防はもちろん、入れ歯治療も行える訪問歯科診療が便利です。
こどものむし歯の特徴

こどもの乳歯や生えたばかりの永久歯は、大人の歯と違って表面のエナメル質が薄く、むし歯の進行が早いことが特徴です。また、むし歯による痛みの経験がない場合、違和感に気づきにくく、保護者に伝えることが遅れてしまいます。
乳歯は永久歯が生える場所のガイドをする役割もあり、もし、むし歯の処置が遅れて、乳歯を早期に抜歯することになれば、将来的な歯並びの悪化にもつながります。
むし歯の発見のために、小児歯科で3〜4か月ごとに定期健診を受けましょう。
小児歯科
むし歯の進行と治療について

むし歯にはC0〜C4という5段階があり、進行具合によって治療方法も変わってきます。歯の負担や経済的に負担を減らすためにも、できるだけ早い段階で処置し、自覚症状が出る前に、定期検診や予防歯科を受診することがおすすめです。
ごく初期のむし歯:CO

CO(シーオー)は、本人がまだ痛みを感じず発見が難しいことが特徴です。歯の表面が白濁する「脱灰」が起こり、歯のミネラル分が溶け出しています。
むし歯として軽い段階ではあり、基本的には削らずに、歯のお手入れやフッ素塗布などで歯の再石灰化を促します。
初期のむし歯:C1

C1はCOと同様、初期のむし歯で、痛みもまだほとんど感じませんが、小さな黒ずみや穴ができてくるため、見た目はだいぶ分かりやすくなってきます。
エナメル質が溶かされているので、むし歯の部分を削って歯科用プラスチックの「レジン」などの詰め物をする治療を行います。ほとんどの場合、麻酔は必要としません。
たまに痛みを感じることが
あるむし歯:C2

C2は、中度のむし歯に分類されます。この段階になるとむし歯がエナメル質の奥の象牙質にまで届いており、本人にも痛む、しみるなどの自覚症状が現れてきます。
C1からC2になるまでよりも、C2からC3になるまでのほうが進行速度が早くなります。そのため、できるだけ早期に治療しましょう。
痛みの状況を見ながら麻酔を用い、むし歯になった部分を除去したうえで詰め物・被せ物を使用して治療します。
何もしなくても痛むむし歯:C3

C3になると、重度のむし歯に分類されます。この段階になると、むし歯が象牙質のさらに奥にある歯髄と呼ばれる、歯の神経にまで届いており、何もしなくても痛みをかんじます。
痛みを感じたら、早めに歯科を受診してください。
C3の場合、歯の神経の治療である「根管治療」を行うため、何度か通院が必要です。
歯が残せなくなるほど
重症化したむし歯:C4

C4は末期のむし歯です。ここまで悪化すると痛みが消えますが、これはむし歯菌によって神経が機能しなくなるからです。
しかし、油断はできません。歯根の先に膿が溜まると菌血症を起こす可能性がありますので、抜歯を行い、入れ歯やブリッジ、インプラントなどの義歯で補う必要があります。
歯が抜けたところをそのままにしておけば、残った歯が少しずつ空いた空間を埋めようとズレてしまうため、年齢に関係なく義歯が必要です。
白い被せ物
「セラミック治療(自由診療)」

「銀歯は笑ったとき目立つから嫌」という人もいるかも知れません。当院では、見た目を気にされる方には、保険診療の白い被せ物や、セラミック素材の強さと美しさを備えた被せ物にすることも可能です。
セラミック治療は保険適用外の自由診療となりますが、歯との適合性も高く、むし歯になりにくいといったメリットもあります。また、被せ物が原因の金属アレルギーも防ぐことができます。
患者さんと一緒に治療法を決めていきますので、お気軽にご相談ください。
ハイブリッド | 45,000円 |
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オールセラミック | 60,000~100,000円 |
リスク・副作用
長期間の使用で少しずつ変色・劣化する可能性があります。
あまりにも強い力で噛むと割れたり欠けたりする可能性があります。