睡眠時無呼吸症候群の治療のひとつとして「スリープスプリント」が有効と評判です
「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」は就寝中のいびきのほかに、何度か呼吸が止まってしまう病気です。 この病気は日中の強い眠気や集中力の欠如のほか、高血圧症、脳卒中、狭心症、心筋梗塞などの循環器病を合併するリスクが高いことが明らかになっています。
SASの比較的軽症なものは、マウスピースを使用した治療で症状を和らげることが可能です。しかもそのマウスピースは歯科医院でも製作できるということをご存じですか?
睡眠時無呼吸症候群の治療に使われる「スリープスプリント」とは
SASの治療で用いるマウスピースは「スリープスプリント」と呼ばれるもので、下あごが少々前方に出るようなマウスピースを就寝中に装着します 。装着すると舌が引き上げられて気道が広がるので、呼吸がしやすくなり「いびき」の改善が期待できる治療法です。
しかも手術の必要がなく、スリープスプリントをお口に装着するだけの治療法なので、患者さんには負担がかかりません。ご自宅だけではなく、出張や旅行などの外出先でも携行して使用することができます。
スリープスプリントを歯科医院でつくるメリット
歯科医院でスリープスプリントを製作するメリットは、精巧な型取りで患者さんの歯並びや顎の形にぴったり合うものに仕上がることです。
日頃よりさまざまな種類の口腔内装置・マウスピースなどを作り慣れていること、そして必要に応じてすぐに調整・メンテナンスが行えることは歯科医院ならではのメリットであり、患者さんの安心感にもつながります。
スリープスプリントは保険適用でつくれます
治療中・治療後にも気を付けてほしい点があります。
当院では、スリープスプリントを保険適用で製作することができます。ただし、耳鼻咽喉科や医科において「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」であると診断され、紹介状を持って当院を受診された場合に限ります。
もし、ご家族などから就寝時のいびきや、しばしば呼吸が止まっていることを指摘されている方はまずは専門の医療機関を受診しましょう。そしてスリープスプリントでの治療が可能である場合には、当院までご相談ください。