初期のむし歯の治し方は?むし歯予防や歯の脱灰を治すためのホームケア
80歳になっても20本以上、自分の歯を保とうという「8020運動」という取り組みをご存 じでしょうか。いつまでも自分の歯で食事を楽しむためには、歯が20本以上残されていれば可能であることから、国と日本歯科医師会が1989年から推進する運動です。
きちんと自分の歯で食事ができることは健康な体作りへとつながります。そこで大切な歯を守るために、今すぐはじめられるホームケアについてご紹介します。
磨き残しがないように磨き方やケア用品を使い分けて
まずは、ホームケアの基本はやはり「ブラッシング(歯磨き)」。
歯を失う大きな原因であるむし歯や歯周病にならないためには、ただ磨けばよいのではなく、それぞれの特性に合わせた正しいブラッシングを意識して行いましょう。
歯周病を防ぐには細菌の塊である歯垢をしっかり取り除くことがポイント。そしてむし歯予防が目的の場合は、特に磨きづらい奥歯や歯と歯の間、歯の根っこの部分に磨き残しがないように注意することが大切です。
次に、歯ブラシではどうしても届かない歯の間などには「歯間ブラシやデンタルフロス」「洗口液」を併用するのもおすすめです。 フロスは歯ぐきを傷つけないように使用しましょう。
食事習慣を見直して、むし歯のリスクを軽減しましょう
また、むし歯予防には「食事習慣の見直し」もご自宅でできるケアのひとつとして挙げたいと思います。
むし歯菌は摂取した食べ物の糖分をもとに酸を作り出し、お口の中を歯が溶けやすい環境に変化させます。つまりだらだらと食事をしつづける、間食が多いなど常にお口に食べ物がある状態は、むし歯になりやすい状態を作り出しているのと同じ。思い当たることがあれば一度、食事の時間から見直してみることが必要かもしれません。
歯科衛生士の指導による「正しいブラッシング」をご自宅で実践!
しかしながら、自己流のホームケアでは歯を守り切れないこともあります。
そこで当院では、歯科衛生士がこれまでご紹介した方法をさらにくわしくアドバイスするほか、皆さんのお口や歯並びに合わせたケア方法をご指導しています。
なかでもスクラビング法やバス法といった正しいブラッシング(歯磨き)方法の指導には、ご自宅ですぐに実践してもらえるよう特に力を入れて取り組んでいます。
皆さんのホームケアがより効果的なものとなるよう、私たちはサポートしていきます。 お気軽にご来院ください。