むし歯、歯周病は「定期検診」でしっかり予防!
15歳以上の日本人のうち、65歳未満ではおよそ15%前後、65歳以上では10%強の方がお 口に何らかのトラブル(歯ぐきが痛む、出血など)を抱えているという調査結果があります。また歯周病の有病率は45~54歳のほぼ50%、65~74歳で60%強の状況であることも明らかになっています。
歯を失う最大の要因は「歯周病」と「むし歯」ですが、日本人の多くが歯を失うリスクにさらされているといえるでしょう。
このリスクを低減するために、皆さんがいますぐできることをお伝えします。
歯周病・むし歯で歯を失ってしまう理由は
歯周病もむし歯も、その発症の原因となる細菌は「歯垢」に潜んでいます。
歯周病は歯垢に巣食う細菌が歯ぐきに炎症を起こすことからはじまり、重症化すると歯を支える骨まで破壊され、結果歯が抜けてしまいます。
むし歯の原因菌も歯垢を住みかとし、糖分の摂取や歯質などの要因が絡み合ってむし歯が発症します。細菌が発生させる酸で歯が次第に溶かされ、やがて歯の根の部分へ達すると歯髄が炎症を起こします。こうなると抜歯するケースがほとんどです。
歯周病・むし歯は「予防」ができる病気です
つまり歯周病、むし歯にならないためには歯垢を取り除くこと。言い換えれば、歯周病とむし歯は予防が可能な病気なのです。
しかし自己流の歯磨きでは歯垢をきれいに取り除くことは意外と困難です。とくに歯周病では歯と歯ぐきの隙間(歯周ポケット)にたまった歯垢はやがて硬い歯石になります。歯石は歯科医院で専用の器具を使用しないと除去できません。
歯科医院での「定期検診」が歯周病・むし歯予防に効果的なわけ
歯周病、むし歯予防を徹底するために、歯科医院での「定期検診」を強くおすすめします。
定期検診では歯周病やむし歯がないかお口の状態をチェックします。さらに歯科衛生士によるクリーニングや歯石除去のほか、正しいブラッシング方法、道具・グッズの選び方、適切な使用法などもアドバイスし、徹底的に予防に取り組みます。
このように歯周病・むし歯予防、早期発見、早期治療に対し、歯科医院での定期検診はとても有効です。
当院では歯科医師、歯科衛生士がお一人お一人のお口の状態に合わせたアドバイスを行います。予防のご相談にいつでもお気軽にお越しください。